本研究の目的・内容は次の通りである。 (1)メキシコ、ブラジル、インドの3カ国を対象にローカル・ガヴァナンスの経験と現実、可能性についての比較研究を行うことにある。 (2)アプローチとしては、ガヴァナンス構築の制度的側面と主体的・運動的側面、特に各種のアソシエーションに注目して、この両側面のシナジー作用の具体的な実現の在り方を考察する。 (3)ローカル・レベルでの「グッド・ガヴァナンス」を構築できる条件は何か。上記3カ国の分析を基礎に、「シナジー型ローカル・ガヴァナンス」という理論的枠組みを提示する。
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