• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

国際紛争解決制度の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530129
研究機関東京大学

研究代表者

飯田 敬輔  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00316895)

研究分担者 鈴木 基史  京都大学, 公共政策大学院, 教授 (00278780)
キーワード紛争解決 / 制度論 / 法化
研究概要

本研究の目的は世界に存在する様々な司法的あるいは準司法的紛争解決の制度を比較研究することにより、それらの制度が実効的に機能する要因を探るとともに、これまで国際関係論で構築されてきた法化理論を再検証し、それを再構築することを目的としている。
従来取り組んできた世界貿易機関(WTO)紛争解決制度についての研究では、2009年3月に東京大学で開催されたシンポジウムでハードローとソフトローの相対的役割の観点から分析した報告を行ったが、これを基にした論文が『ソフトロー研究』に掲載された。
平成21年度は前年度に引き続き、世界銀行における国際投資仲裁センター(ICSID)の研究にも取り組んだ。特に同センターのウェブサイトの情報およびICSID Reporterという刊行物からこれまで同センターで仲裁がされてきた案件のデータベース化を行った。またこのデータを分析した結果を2010年2月の米国国際研究学会(ISA)研究大会にて報告した。また同結果は翌月、京都大学の研究会においても報告した。いずれの機会でも活発な質疑応答が行われ有意義なフィードバックが得られた。
また平成21年度は国際司法裁判所、旧ユーゴ戦犯法廷(ICTY)、および国際刑事裁判所に関する予備的な研究も開始した。この準備を基に2010年3月にはハーグに赴き、実際に裁判を傍聴した他、関係者からの聞き取り調査を行った。また現段階では日本では入手できない資料も入手するに至った。このように本研究プロジェクトは順調に推移している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 貿易紛争解決におけるソフトとハードの交錯2009

    • 著者名/発表者名
      飯田敬輔
    • 雑誌名

      ソフトロー研究 14

      ページ: 53-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 国際金融リスクに対して国家は何ができるか2009

    • 著者名/発表者名
      飯田敬輔
    • 雑誌名

      ジュリスト 1378

      ページ: 143-153

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 制度とガバナンスの国際政治分析2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木基史
    • 雑誌名

      レヴァイアサン 44

      ページ: 132-135

    • 査読あり
  • [学会発表] The Political Economy of Investment Arbitration : An Analysis of ICSID Data2010

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Iida
    • 学会等名
      International Studies Association
    • 発表場所
      Hilton Riverside New Orleans, Nee Orleans USA
    • 年月日
      2010-02-18

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi