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2009 年度 実績報告書

国際関係におけるエスニック(ディアスポラ)政治ネットワークの動態分析

研究課題

研究課題/領域番号 20530138
研究機関上智大学

研究代表者

吉川 元  上智大学, 外国語学部, 教授 (50153143)

キーワードエスニックネットワーク / ディアスポラ / アルメニア / ナゴルノカラバフ戦争 / 地位法
研究概要

ディアスポラ政治の世界動向については、これまでの研究成果をもとに、拙著『民族自決の果てに』(有信堂高文社、2009年4月刊行)を著したが、同書において、ディアスポラ・ネットワークの起源と展開を論じると共に、特に第9章において冷戦後国際社会におけるディアスポラの活性化、そのトランスナショナル・ネットワーク化の法的根拠およびその動態にういて論じた。
本年度では、上述の点についてさらに研究を進めた。冷戦後国際関係におけるディアスポラの法的地位(地位法)の事例の研究調査を進め、ディアスポラ・ネットワークの形成促進の法的側面を調べた。また、本年度では、特にアルメニアのディアスポラの動向に関する資料収集にあたったが、なかでもナゴルノカラバフ戦争におけるアルメニア人海外ディアスポラの関与について調査し、とりわけダシュナク党(現在,アルメニア社会党)の役割について調べた。またその後のナゴルノカラバフの平和構築におけるアルメニア人ディアスポラの貢献について調査を進めた。
次年度は、冷戦期のディアスポラの人的移動の実践と限界を調査し、また冷戦終結後のディアスポラ地位法の更なる調査を行うとともに、その国際的影響について調べ加えてコーカサスの紛争のエスニック(ディアスポラ)ネットワークについてさらに調査を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 人間の安全保障と国際安全保障の相克-冷戦期国家安全保障を支えた国際政治の論理2010

    • 著者名/発表者名
      吉川元
    • 雑誌名

      国際法外交雑誌 108

      ページ: 69-104

    • 査読あり
  • [学会発表] 欧州平和と米国-綻ぶ国家と強靭な平和の狭間で2009

    • 著者名/発表者名
      吉川元
    • 学会等名
      日本平和学会2009年春季研究大会
    • 発表場所
      恵泉女学園大学
    • 年月日
      2009-06-13
  • [学会発表] 人間の安全保障と国際安全保障の相克2009

    • 著者名/発表者名
      吉川元
    • 学会等名
      国際法学会2009年春季研究大会
    • 発表場所
      慶応義塾大学
    • 年月日
      2009-05-09
  • [図書] 民族自決の果てに-マイノリティをめぐる国際安全保障論2009

    • 著者名/発表者名
      吉川元
    • 総ページ数
      223
    • 出版者
      有信堂高文社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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