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2012 年度 実績報告書

経済環境におけるメカニズム・デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 20530147
研究機関東北大学

研究代表者

大瀬戸 真次  東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00278475)

研究期間 (年度) 2008-04-08 – 2013-03-31
キーワードメカニズム・デザイン / 非分割財 / 戦略的操作不可能性
研究概要

本年度は、非分割財の配分に関するメカニズム・デザインの研究を実施した。
Holmstrom (1979, Econometrica)は、一般的な環境で戦略的操作不可能性と意思決定に関する効率性を満たすメカニズムの集合は、グローブズ・メカニズムの集合であることを証明した。さらに、Ohseto (2000, International Journal of Game Theory)は、個人の選好集合が有限である場合でさえ、これらのメカニズムは予算均衡を満たさないことを証明した。すなわち、戦略的操作不可能性とパレート効率性を満たすメカニズムは存在しないのである。一方、Miyagawa (2001, Journal of Economic Theory)やSvensson and Larsson (2002, Economic Theory)は、意思決定に関する効率性を要求せず、戦略的操作不可能性と予算均衡を満たすメカニズムの集合を特定した。それは、有名なトップ・トレーディング・サイクル・メカニズムを拡張したものである。しかしながら、彼らのメカニズムは対称性を満たしていない。Ando, Kato, and Ohseto (2008, Mathematical Social Sciences)は、財の数が1つの場合について、意思決定に関する効率性を要求せず、戦略的操作不可能性と対称性と予算均衡を満たすメカニズムについて議論を行い、ある条件のもとではそれらのメカニズムは存在しないことを証明した。本年度の研究では、戦略的操作不可能性と対称性と予算均衡を満たすメカニズムの存在について再検討を行い、財の数が1つの場合だけではなく、複数の財(同質財あるいは異質財)がある場合の議論を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Exclusion of self evaluations in peer ratings: monotonicity versus unanimity on finitely restricted domains2012

    • 著者名/発表者名
      Shinji Ohseto
    • 雑誌名

      Social Choice and Welfare

      巻: 38 ページ: 109-119

    • DOI

      10.1007/s00355-010-0521-2

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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