研究課題
基盤研究(C)
(1)異質企業が存在する「財の質向上」に基づく国際貿易・経済成長の理論モデルを構築した。(2)既存研究では、企業の生産性の事前的分布を外生的に扱っているが、それを内生化する方法を示した。(3)貿易自由化により輸出産業は拡大し、非輸出産業は縮小する。既存研究でも示されているが、「財の質向上」の動学モデルで示せたのは重要な結果である。(4)貿易自由化により、技術進歩率と消費の成長率は上昇することを示した。(5)規模が大きな経済や消費者の割引率が低い場合、貿易自由化は社会的厚生を上昇させることを示した。(6)R&D補助金は必ずしも輸出産業を拡大するとは限らない。また、同じ政策は必ずしも技術進歩を促進しないことを示した。(7)上記の基本的な結果は労働人口が成長する「規模の効果」がないモデルでも成立することを示した。(8)本研究プロジェクトをとおして、当初設定していなかった新たな研究につながった。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
Japanese Economic Review Vol.61, Issue3
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神戸大学経済学研究科, Discussion Paper(Trade and Firm Heterogeneity In A Schumpeterian Model of Growth) No.0809
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