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2008 年度 実績報告書

非対称n人協調ゲームにおける確率進化と均衡選択

研究課題

研究課題/領域番号 20530161
研究機関日本大学

研究代表者

丸田 利昌  日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (60295730)

キーワードゲーム理論 / ナッシュ均衡 / 均衡選択 / 協調ゲーム / 進化ゲーム理論
研究概要

協調ゲームを代表とする複数均衡を持つゲームにおいて,どの均衡が最も実現しやすいと考えられるのか?均衡選択問題とよばれるこの問題に対する有力な接近法として確率進化分析がある.従来の確率進化分析のほとんどは,2人・対称ゲームを考察の対象としてきた.これは,同一の利得構造を持つ同質的プレイヤーからなるゲームのみに考察が限定されてきたことを意味する.本研究は,多人数・非対称ゲームを対象とした確率進化分析を展開することによりこの制約を乗り越え,異質かつ多様なプレイヤーからなるゲームにおける均衡選択問題の解明を試みるとともに,得られた結果の集合的決定問題や協力行動の達成問題への応用を図る.
平成20年度の実績は次のとおりである.
Maruta, Toshimasa and Akira Okada(2009) "Stochastically stable equilibria in coordination games with multiple populations," Graduate School of Economics Discussion Paper No. 2009-1, January, Hitotsubashi University.
この論文は,多人数協調ゲームにおける確率進化分析について,単一集団モデルにおける均衡選択と,複数集団モデルにおける均衡選択との間の質的差異についての研究成果である.本論考の意義は,多人数非対称協調ゲームにおける確率安定均衡の一般的十分条件をはじめて示したことにある.
そのほか,論文として形をなすまでには至らなかったが,確率進化分析の応用として異質な個人からなる社会における協力行動の達成の問題を考察した.とりまとめは,21年度以降の課題となる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Stochastically stable equilibria in coordination games with multiple populations2009

    • 著者名/発表者名
      Maruta, Toshimasa Okada, Akira
    • 雑誌名

      Graduate School of Economics Discussion Paper, Hitotsubashi University 2009-01

      ページ: 1-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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