研究概要 |
社会的選択理論は人間の集団における意思決定のルールについて研究する学問分野であり,通常は人口が有限であるような社会における問題を扱うが無限の人々が存在する場合についての研究も多くなされており,人口が有限な場合とは異なる結論が得られている。本研究ではこれまで数年にわたって続けてきた,代数トポロジーを用いた社会的選択理論の数学的構造に関する研究や無限人口社会における社会的選択ルールの計算可能性および競争経済の一般均衡の計算可能性の問題についての研究などを基礎として,社会的選択理論やゲーム理論(ナッシュ均衡やコアの存在),一般均衡理論などの数理的性質を数理論理学,計算可能解析学,構成的数学,および圏論,トポス理論などを用いて深く調べる研究を進めて行く。
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