研究課題/領域番号 |
20530172
|
研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
保住 敏彦 愛知大学, 経済学部, 教授 (60167632)
|
研究分担者 |
近藤 潤三 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80111863)
岸川 富士夫 名城大学, 経済学部, 教授 (80186212)
|
キーワード | 社会国家 / ドイツ社会民主党 / ヒルファデイング / ハルツ改革 / ドイツの福祉レジーム / 労働市場 / 非正規労働 |
研究概要 |
1.調査旅行 保住は、2009年3月にブレーメンにおいて、連邦雇用庁のブレーメン支部などを訪問し、ドイツの労働市場の状況や非正規労働者の状態について、聴取した。近藤は、ドイツにおける社会国家の再編の動向を探るために、ドイツ社会民主党における社会国家の再編をめぐる対立、とりわけ、ハルツ改革の継続か放棄かをめぐる対立を、2008年10月に開催された同党の臨時党大会を傍聴することによって、観察した。 2.研究会の開催 2009年3月9日に、「統一後のドイツ福祉レジームの変遷」というテーマで、近藤]正基氏(京都大学法学部准教授)の報告を聞き、討議した。それ以外に、2・3回会合し、研究の進展状況について、情報交換した。 3.研究成果 保住は、研究成果としては、ドイツ社会民主党のヒルファデイングのヴァイマル共和国期における社会国家論について、別に記載した2つの論文を発表した。労働市場の日独比較は、調査のみで、公表に至っていない。近藤は、ハルツ改革の是非をめぐる、また左翼党との連携の是非をめぐる、社会民主党内の論争を、同党の臨時党大会において観察し、報告論文「2008年10月のSPD臨時党大会を傍聴して」(愛知教育大學、社会科学論集、47号、2009年3月)を発表した。また、別に記載した同党の現状に関する論文を発表した。岸川は、フランクフルト学派のユルゲン・ハバマスの社会国家に関する論文を読み、かれの社会国家観を探求した。
|