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2008 年度 実績報告書

ネヴィル・ケインズの日記の内容分析

研究課題

研究課題/領域番号 20530173
研究機関京都産業大学

研究代表者

塘 茂樹  京都産業大学, 経済学部, 教授 (40192661)

キーワードネヴィル・ケインズ / ケンブリッジ大学 / Thomson, William / 論理学 / 道徳哲学 / モラル・サイエンス・トライポス
研究概要

平成20年度は、研究プロジェクトの初年度にあたるが、通常の採択プロセスと異なり、2008年10月になってからの繰り上げ採択であったため、研究期間が大幅に短縮されてしまった。本研究で不可欠となるネヴィル・ケインズのマイクロフィルムの発注を即刻おこなったが、到着したのが12月に入ってからであった。その間、研究遂行に必要なデスクトップパソコンの発注とバイトの手配をおこない、3月まで残された4ヶ月で、ある程度の進捗状況をみた。12リールに及ぶマイクロフィルムのコンテンツの把握と部分的なトランスクリプションの実行がそれである。現段階で、すべてのトランスクリプションが完了していないので、研究計画において予定されているリストやデータベースの作成には至っていない。その一方で、ネヴィル・ケインズはケンブリッジ大学のモラル・サイエンス・トライポスを受験する際に学習した図書のリストを日記に残しているが、その文献を図書館相互利用やインターネットのデジタル・アーカイブを通じて入手し、その内容把握を現在進めている。そのなかでも、ネヴィル・ケインズがその後、道徳哲学ではなく、論理学の講義を専門とするにいたるという観点から、Booleではなく、Thomson, William (1864) An out line of the necessary laws of thought: a treatise on pure and applied logicを講読リストに挙げている点が興味ふかい。同著をふくめて19世紀中庸のイギリスにおける論理学の状況といったコンテクストの研究が平成21年度の課題としてあらたに付け加えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Beyond Walras : On the historicity of Walras's Market Equilibrium Concept2008

    • 著者名/発表者名
      Shigeki TOMO
    • 学会等名
      国際ワルラス学会第6回大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-09-13
  • [学会発表] Malthus in the Moral Sciences Tripos at Cambridge2008

    • 著者名/発表者名
      Shigeki TOMO
    • 学会等名
      ヨーロッパ経済学史学会第12回大会
    • 発表場所
      プラハ経済大学e
    • 年月日
      2008-05-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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