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2009 年度 実績報告書

ネヴィル・ケインズの日記の内容分析

研究課題

研究課題/領域番号 20530173
研究機関京都産業大学

研究代表者

塘 茂樹  京都産業大学, 経済学部, 教授 (40192661)

キーワードネヴィル・ケインズ / ケンブリッジ大学 / John Venn / 論理学 / Henry Fawcett / モラル・サイエンス・トライポス / Henry Sidgwick / ペンブルック・コレッジ
研究概要

平成21年度は、研究プロジェクトの二年目にあたり、漸く、ネヴィル・ケインズのマイクロフィルムのトランスクリプションが本格的に開始された。現段階で、すべてのトランスクリプションが完了していないものの、これまでに、ネヴィル・ケインズがケンブリッジ大学のベンブルックカレッジに所属した経緯、同郷(ソールズベリ)であったフォーセット(Henry Fawcett)との関係、数理トライポスではなく、モラル・サイエンス・トライポスを目指すことになった経緯、ベン(John Venn)を指導者と仰いだものの、その後彼から離れていった経緯、最優秀で合格しペンブルック・コレッジのフェローとなった経緯、さらにその制度改革に携わったこと、父親の死、母親をなぐさめるためにイギリス湖水地方を旅した経緯、奥さんとの出会、教員のモラル・サイエンス・クラブの設立経緯、シジウィック(Henry Sidgwick)との関係、息子のメイナードが誕生したときの経緯、その後の成長過程などなどが明らかとなった。これらのトランスクライブされた内容が順次データベース化されはじめた。その一方で、ネヴィル・ケインズの専門となる『形式論理学』との関連で、19世紀中庸のイギリスにおける論理学の状況といったコンテクストの研究は、現段階では、文献の収集にとどまっている。平成22年度は、ネヴィルの同著の形成過程をこの日記に基づいて明らかにすることが研究課題として加わった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] モラル・サイエンス・トライポスにおけるマルサス2009

    • 著者名/発表者名
      塘茂樹
    • 雑誌名

      マルサス学会年報 18

      ページ: 31-60

    • 査読あり
  • [学会発表] An incomplete temporalization : The reason for Bohm-Bawerk's regression2009

    • 著者名/発表者名
      Shigeki TOMO
    • 学会等名
      History of Economic Thought Society of Australia
    • 発表場所
      Fremantle, Perth, Western Australia
    • 年月日
      2009-07-16
  • [学会発表] A history of non-Walrasian organized market in Japan : the case of Saitori2009

    • 著者名/発表者名
      Shigeki TOMO
    • 学会等名
      ヨーロッパ経済学史学会第13回大会
    • 発表場所
      マケドニア大学、テサロニキ
    • 年月日
      2009-04-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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