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2008 年度 実績報告書

ベヴァリッジの研究を核とした福祉国家の起源と現代性の探究

研究課題

研究課題/領域番号 20530174
研究機関龍谷大学

研究代表者

小峯 敦  龍谷大学, 経済学部, 教授 (00262387)

キーワードベヴァリッジ / ライオネル・ロビンズ / 正負と経済知 / 経済政策思想 / イギリス戦間期 / ケインズ / ラヴィントン / 厚生
研究概要

本研究の最終的な目的は「福祉国家理念の起源と現代性を確定する試み」である。当初の予定通り、本年度はLSEの教授であったライオネル・ロビンズ、学長であったウィリアム・ベヴァリッジ、ケンブリッジ大学の講師であったフレデリック・ラヴィントンに注目した。その中で、次のような成果が出た。(1)経済学史学会・全国大会にて、招聘パネリストとして「貧困から福祉への昇華:歴史制約下にあるベヴァリッジ理念の普遍性」を発表したこと(2008.5)。これは「共通論題:貧困と福祉の経済思想」というテーマで議論されたものであり、約150名の聴衆を集めた。(2)同志社大学経済学部シンポジウムにて、招聘パネリストとして「ベヴァリッジの貧困観と家族観:福祉国家理念の可能性」を発表したこと(2009.1)。これは「福祉という思想:社会はいかにして可能か」というテーマで議論された者であり、約100名強の聴衆を集めた。(3)第2回欧州経済学史学会および日本経済学史学会の合同国際会議にて、「ライオネル・ロビンズのイタリア・日本導入史」を発表した。これはイタリア人研究者との共同研究であり、英語で発表された(2009.3)。(4)『経済学論集』(査読付き雑誌)に「ラヴィントンのケンブリッジ生活」を執筆した(2009.10)。これは福祉国家論を考える際に、ケンブリッジ型とオックスフォード型を分けることから、ケンブリッジの経済学者の生活をケインズとの関係で問題にしたものである。以上のように、多くの成果が結実し、福祉国家理念の起源をさぐる研究となった。(631)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ラヴィントンのケンブリッジ生活-一次資料から見えるケインズ等の影-2008

    • 著者名/発表者名
      小峯敦
    • 雑誌名

      『経済学論集』(龍谷大学経済学部) 48(1/2)

      ページ: 1-45

    • 査読あり
  • [学会発表] The Difficult Reception of Lionel Robbins in Italy and Japan2009

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Komine, Fabio Masini
    • 学会等名
      The Eshet-Tshet Joint Conference
    • 発表場所
      Hitotsubashi University
    • 年月日
      2009-03-21
  • [学会発表] ベヴァリジの貧困観と家族観 : 福祉国家理念の可能性2009

    • 著者名/発表者名
      小峯敦
    • 学会等名
      同志社大学経済学部シンポジウム(50周年記念)
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2009-01-10
  • [学会発表] 貧困から福祉への昇華 : 歴史制約下にあるベヴァリッジ理念の普遍性2008

    • 著者名/発表者名
      小峯敦
    • 学会等名
      経済学史学会・2008年度72回全国大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-05-25
  • [備考]

    • URL

      http://www.econ.ryukoku.ac.ip/~komine/hope/research.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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