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2008 年度 実績報告書

パネル単位根検定の計量理論:クロスセクションの次元が有限の場合

研究課題

研究課題/領域番号 20530177
研究機関日本大学

研究代表者

山本 拓  日本大学, 経済学部, 教授 (50104716)

研究分担者 千木良 弘朗  東北大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (30447122)
キーワード経済統計学 / 統計数学 / 計量経済学 / パネルデータ分析 / 単位根検定 / ラグ変数追加法
研究概要

(1)大標本特性の導出
まずN(クロスセクション方向のデータ数)が有限の場合に適用可能なパネル単位根の検定方法を考察した。具体的にはToda=Yamamoto(1995)のラグ変数追加法(Lag Augmented (LA) Method)に基づく検定方法を取り扱った。そしてNが有限で、T(時系列方向のデータ数)のみが大きくなる場合について、検定統計量の漸近特性を理論的に導いた。
(2)モンテ・カルロ実験による検定統計量の小標本特性の検証
モンテ・カルロ実験の結果、我々が考察した単位根検定の方法は、小標本において、(1)検定のサイズに歪みがあり、また(2)検出力が弱いことが分かった。なお時系列分析の経験から検定統計量の小標本特性が期待通りの結果を示さないことは、しばしば起こることが知られている。
(3)小標本特性の改善についての若干の試み
上記の弱点を克服するために、改善について若干の試みを行った。たとえば、Nabeya(1989)の結果にもとづく検定統計量の修正等である。これらの試みは部分的には成功したが、まだ十分とはいえず、より実用的な改善方法の提案は次年度の課題となる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 静学的パネルデータ分析-概観-2008

    • 著者名/発表者名
      千木良弘朗
    • 雑誌名

      経済研究 59

      ページ: 97-111

  • [雑誌論文] 非定常な動学的パネル分析 : 展望2008

    • 著者名/発表者名
      早川和彦, 千木良弘朗, 山本拓
    • 雑誌名

      経済研究 59

      ページ: 126-138

  • [雑誌論文] A Test of Cointegration Rank Based on Principal Component Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Chigira
    • 雑誌名

      Applied Economics Letters 15

      ページ: 693-696

    • 査読あり
  • [学会発表] Cointegration, Integration, and Long-term Forecasting2009

    • 著者名/発表者名
      山本拓, 千木良弘朗
    • 学会等名
      67th International Atlantic Economic Conference
    • 発表場所
      ローマ
    • 年月日
      2009-03-12
  • [学会発表] Bayes ian Estimation of Unknown Regression Error Heteroscedasticity2008

    • 著者名/発表者名
      Tsunemasa Shiba, Hiroaki Chigira
    • 学会等名
      2008 Far Eastern and South Asian Meeting of the Econometrio Society
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2008-07-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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