研究概要 |
本研究では,家族の中でどのように資源が分配されているのか,また,親から子へどのような経路で資源が継承されているのか,家計個票データを用い,パネルデータ分析・ミクロ計量経済学分野の最新の研究成果を活用しながら,実証分析を行う.分析においては,家庭内における資源配分と親子間での経済状況の格差の継承に着目し,(A)家族形態と家計の所得プール仮説,(B)親から子への教育投資と所得格差の継承,(C)親から子への援助による格差の継承,の3つの側面から実証的に明らかにし,今日の日本が直面する社会的課題を議論する上での基礎研究として貢献する.
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