研究課題/領域番号 |
20530198
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
柳川 隆 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60247616)
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研究分担者 |
吉野 一郎 名古屋商科大学, 経済学部, 教授 (90267922)
播磨谷 浩三 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (90347732)
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キーワード | 鉄道 / 上下分離 / 民営化 / 競争政策 / 規制 / EU / ドイツ / オープンアクセス |
研究概要 |
2008年度に行った欧州委員会およびドイツ規制・競争当局での調査およびその後の文献研究の成果を、柳川が中心となり、「EUとドイツにおける鉄道改革」(国民経済雑誌)と題した論文で公刊し、欧州における鉄道改革の進展を整理、評価し、上下分離やオープンアクセス制度の導入が生産性向上をもたらしたことを示した。また、国内での鉄道事業に関する研究成果を「持続可能な経済発展のための競争環境の整備」(経済政策ジャーナル)と題した論文で公刊し、日本での幹線旅客鉄道における競争の促進とそれによる生産性の向上のために、上下分離やオープンアクセスの制度の導入が求められることを論じた。また、吉野が中心となり、上下分離やオープンアクセス及びインフラへの報酬制度が鉄道運賃の市場価格にどのような影響を与えるかについて理論研究を行った。さらに、播磨谷が中心となり、JRの新幹線と在来線の兼営の費用構造への効果、および並行在来線会社の効率性に関する研究を行った。これらはいずれも下記公取委報告書にて公表されている。 これら以外に、関連する成果を挙げると、海外調査を通じて知己を得たドイツ連邦ネットワーク庁鉄道部によって行われた、上下分離に伴うインフラマネジャーの報酬制度に関する国際的調査に協力した。さらに、本科研の共同研究者3名に岡村薫氏(公正取引委員会競争政策研究センター研究員)を加えた4名で行われた共同研究に、本科研の研究成果を一部反映したものとして、「効率性指標に基づく並行在来線の経営に関する検証」と題した学会報告を行うとともに、「日本の国鉄改革に関する検証」と題したディスカッションペーパー、並びに「旅客鉄道の生産性と幹線旅客鉄道におけるモード間競争」と題した報告書(いずれも公正取引委員会競争政策研究センター発行)を作成した。
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