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2009 年度 実績報告書

貿易財の階層化と関連づけたアジア地域の貿易構造の研究と欧州地域との比較

研究課題

研究課題/領域番号 20530202
研究機関九州大学

研究代表者

石田 修  九州大学, 経済学研究院, 准教授 (40184527)

キーワード生産ネットワーク / 貿易財の階層 / アジアの貿易 / ヨーロッパの貿易 / 貿易の垂直構造 / 経済危機
研究概要

まず,EU4ヵ国(ドイツ、フランス、イギリス、イタリア)とEU10(チェコ、ハンガリー、ポーランドなど)の貿易構造に焦点を当て,EU域内と域外のの中間財(部品や素材),資本財,消費財,乗用車といった用途別貿易構造を分析した。
次に,昨年度行ったアジア地域の貿易構造と比較して,ヨーロッパの中東東欧諸国の貿易構造が,対外依存よりも帯域内依存が高いことが検証された。とりわけ,最終財の貿易は,対外依存度が低くいことが明らかとなった。ここに,アジア地域とヨーロッパの紡機構造の相違が見られる。また,中国のアメリカおよびヨーロッパへの最終財輸出が拡大し,アジアの他の国の最終財シェアが減少していることから,アジア域内の生産ネットワークワーク構造の変化が,貿易構造より類推することが可能となった。
続いて,世界主要国の部品貿易,資本財貿易を顕示比較優位のデータを作成した。ここでは,アジア地域とヨーロッパ地域との生産システムの相違として,前者が電機・機械をベースにしたシステムが発展し,後者では自動車の生産システムが確立していることが明らかとなったとが。その結果とRugman and Verbeke(2002)の研究を対比させて考察した。
加えて,世界経済の最終需要構造の変化が,貿易ネットワークや企業関係の階層関係の変化を引き起こす可能性を,事例を挙げて,提示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 生産システムの変容と経済危機2009

    • 著者名/発表者名
      石田修
    • 雑誌名

      経済学研究 76

      ページ: 83-118

  • [学会発表] グローバル生産システムの変容と金融・経済危機2009

    • 著者名/発表者名
      石田修
    • 学会等名
      日本国際経済学会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2009-10-17
  • [図書] 現代世界経済をとらえる Ver.52010

    • 著者名/発表者名
      石田修, 板木雅彦, 櫻井公人, 中本悟(編)
    • 総ページ数
      253
    • 出版者
      東洋経済新報社
  • [備考] 日本国際経済学会全国大会共通論題論文

    • URL

      http://www2.rikkyo.ac.jp/web/abeyo97/HPkeisaiyou/kyoutu-1.pdf

  • [備考] 論文「生産システムの変容と経済危機」

    • URL

      https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/16489/1/76_4_p083.pdf

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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