(1)BECによる用途別産業分類から、アジア地域全体、そしてEU地域、さらに両地域の比較が可能となり、従来の産業分類とは異なる視点から貿易構造を分析する。(2)類似した産業構成を持ち始めたアジア各国の実態を、用途別財の階層構造から光をあてることで、工程間分業の特性を分析する。(3)貿易を行う指標である、競争力指数、比較優位指数、双方向貿易指数、財単価比の比較による財の階層構造の分布から貿易構造を分析する方法を整理し、新たな分析視点を提示する。(4)フラグメンテーションあるいは生産工程の分業という視点からみた貿易構造を、生産の側面(付加価値活動)と企業関係の変化と関連させて分析する。(5)用途別産業分類にから再構成することにより、用途別財分類である中間財や資本財の垂直的差別化による階層化の程度から、アジア地域とEU地域比較が可能となる。
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