• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

東京・大阪における動学的外部経済と内生的経済成長に関する時系列分析及び政策研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530226
研究機関立命館大学

研究代表者

鄭 小平  立命館大学, 経済学部, 教授 (50251012)

キーワード内生的経済成長 / 大都市圏経済 / 動学的外部経済 / 地域格差の変化
研究概要

今年度では、これまでに行ってきた東京大都市圏と大阪大都市圏の内生的経済成長に関する研究成果を生かしながら、地域経済発展に関する政策研究を幅広く行った。主な成果は次の通り。
まず、これまでの実証研究の結果を踏まえて、大都市圏地域における経済発展に資するための重要な経済政策をまとめてみた。具体的には、大都市圏地域の経済発展を実現するために、資本や労働といった生産要素の投入が重要であるが、知識のスピルオーバーなど動学的外部経済も不可欠であること。この知識のスピルオーバーを強化するには、域内の交通・通信ネットワークの整備が前提である。研究の中では、日本の大都市圏地域の経済成長の経験を参考に、中国の武漢地域経済の将来展望を行い、地域経済成長を実現するための政策を提言した。
次に、地域経済成長の結果として生じる地域間の格差について、戦後日本経済の経験を整理して、地域格差の原因などを分析した。それによると、戦後の日本経済は地域格差の拡大と縮小の繰り返しを経験した。また、こうした地域格差の変化は全国マクロ経済の動向と地域間の人口移動に密接に関連している。この経験を踏まえて、近年経済成長が著しい中国の地域格差の変化とその原因についても検討した。特に近年中国の地域格差には、高度成長期の日本と同様に、格差の縮小傾向が見られた。研究を通して、日本における地域経済発展の経験は中国経済にも大変参考になることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 中国における地域格差の変化とその原因-戦後日本経済の経験を参考に-2011

    • 著者名/発表者名
      鄭小平
    • 雑誌名

      立命館経済学

      巻: 59 ページ: 624-636

  • [雑誌論文] 武漢地域経済の将来展望-日本地域発展の経験を参考に-2011

    • 著者名/発表者名
      鄭小平
    • 雑誌名

      中国CBD

      巻: 21 ページ: 21-24

  • [学会発表] The Relationship between Urban Land and Housing Prices in China's Transitional Economy2011

    • 著者名/発表者名
      Wu, Lei, Zheng, Xiao-Ping
    • 学会等名
      The First Asian Seminar in Regional Science
    • 発表場所
      中国北京大学(中国)
    • 年月日
      2011-09-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi