研究概要 |
本年度は,エージェントベースモデル用のシミュレータであるGPGSiMシミュレータを用いて,7本の政策シミュレーションの作成を行った。このうち2本は,研究成果として刊行された。また,残りの5本の結果も,すでに政策評価のための材料として,感染症,マーケティング,国際公共財などの各種研究会で発表された。 環境会計制度にかんする研究は,主にインタビューを通じて行われている。本年も,滋賀県および北海道の企業,官公庁に対する環境意識にかんするインタビュー調査を行っている。現在までに,滋賀県15団体,北海道12団体の調査が終わっている。来年度は,北海道および滋賀県の各市町村でアンケート調査を行い,住民の環境に対する意識を測定し,その結果をネットワーク分析にかける予定である。その成果をさらにシミュレーション分析へとつなげて,市場生成のメカニズムと政策評価の材料とする予定である。 最後に本年度より,北海道庁経済部との共同の研究会を開始しており,そこでも研究成果を実際の政策に還元していく予定である。
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