(1)動態的変化が著しい市場としてメディア市場に焦点を当て、市場のライフサイクルの相違や市場の多面性といった特徴が市場に与える効果に関する理論的・実証的示唆を得ることを目的とする。 (2)現時点での主要なメディア産業として地上放送のデジタル化問題を、衰退産業として新聞市場を、多面性を考慮する素材として有料放送市場をとりあげた分析を行う。同市場は2011年のデジタル化完了により、大きな変化がもたらされる市場として政策的・産業的観点から高い関心が寄せられている。 (3)同時に、初期の政府関与が後の成果に大きな影響を与えると言われる情報通信市場に関する政策の在り方に関する示唆を得る。
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