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2009 年度 実績報告書

中国の労働移動と労働市場に関する調査研究--中国経済はルイスの転換点を超えたか

研究課題

研究課題/領域番号 20530258
研究機関桃山学院大学

研究代表者

厳 善平  桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00248056)

キーワード中国経済 / 労働移動 / 労働市場 / 農家労働力 / ルイスの転換点 / 農民工 / 珠江デルタ / 上海市就業実態調査
研究概要

(1)中国・国家統計局発行の人口センサス、就業統計年鑑等を利用して、労働市場における需給構造の地殻変動を分析し、その成果を2009年度中国経済学会全国大会で報告した。報告内容をまとめた論文は後に『東亜』で公表した。
(2)2007年に、珠江デルタで実施した農民工調査、安徽省・江西省で実施した農家調査の個票データを解析し、その成果を幾つかの論文にまとめて学内外の学術誌に公表した。
(3)2009年10月に、上海社会科学院との共同で、上海市で働く農民工および上海戸籍住民(1500人ずつ)を対象としたアンケート調査を実施し、彼らの就業、賃金、暮らしおよび将来展望に関する豊富な一次データを開発した。データの解析は進行中であるが、研究成果の一部は2010年度中国経済学会全国大会で発表する予定である。
(4)安徽省、江西省での農家調査を継続し、農家の人口や労働利用に関して600世帯の個票データを収集した。
このように、大量の一次データの収集、蓄積によって、当初の研究計画は予定通りに実行されつつある。労働力の供給制約が厳しくなる中、都市労働市場がどのように変化していくのか、中国経済はルイスの転換点に差し掛かっているか、といった本研究の基本課題について、最終年度の一年間で中間の成果をまとめる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中国の雇用情勢、雇用促進対策および今後の展望--新大卒者、農民工を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      厳善平
    • 雑誌名

      『東亜』(霞山会) 第498号

      ページ: 66-78

  • [雑誌論文] 農民工の就業と権利保障--2008年珠江デルタ9市農民工アンケート調査に基づく2009

    • 著者名/発表者名
      厳善平
    • 雑誌名

      『大原社会問題研究所雑誌』(法政大学) No.614

      ページ: 20-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 珠江デルタの農民工およびその就業状況--2008年珠江デルタ9市農民工アンケート調査に基づく分析2009

    • 著者名/発表者名
      厳善平
    • 雑誌名

      『中国経済』(日本貿易振興会) 11月号

      ページ: 58-76

  • [学会発表] 就業情勢、雇用促進対策および今後の展望--新大卒者、農民工を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      厳善平
    • 学会等名
      中国経済学会全国大会(共通論題のパネル討論)
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2009-06-23
  • [図書] 中国的問題群7農村から都市へ--1億3000万人の農民大移動2009

    • 著者名/発表者名
      厳善平
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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