世界経済の構造変化と経常収支の不均衡に関する研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20530263
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 財政学・金融論
• 研究機関: 関西学院大学 (2010-2011); 筑波大学 (2008-2009)
• 研究代表者: 藤井 英次 関西学院大学, 経済学部, 教授 (20321961)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2011
• キーワード: 経常収支 / 為替レート / ミスアラインメント / 不均衡

研究概要

近年世界経済が直面する大きな課題の一つに経常収支の不均衡問題がある。本研究では主として為替レートのミスアラインメントの観点からこの問題について分析を行い、課題解消に向けた政策のあり方を考察した。専門家や政策担当者の議論に頻繁に登場するミスアラインメント推定が経済学的には頑健性を大きく欠くことを示し、これらの推定を前提として繰り広げられてきた収支不均衡解消に向けた政策議論のあり方について疑問を呈し、問題再考の重要性を示唆した。

研究成果

• [雑誌論文] Exchnage rate mislaignment estimates? Sources of differences (2011)
  • 著者名/発表者名: Y. W. Cheung, Eiji Fujii
  • 雑誌名: CESifo Working Paper Series 巻: No.3555 ページ: 1-48
• [雑誌論文] Measuring renminbi mislaignment : Where do we stand? (2010)
  • 著者名/発表者名: Y-W. Cheung, Menzie Chinn, Eiji Fujii
  • 雑誌名: Korea and the World Economy 巻: Vol.11 ページ: 263-296
  • 査読あり
• [学会発表] The Penn effect, Workshop on Global interdependence, decoupling, and re-coupling (2011)
  • 著者名/発表者名: Eiji Fujii
  • 学会等名: Venice Summer Institute
  • 発表場所: Venice Summer Institute
  • 年月日: 2011-07-23
• [学会発表] A note on the debate over renminbi undervaluation (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤井英次
  • 学会等名: 第7回現代政策研究会議
  • 発表場所: 関西社会経済研究所
  • 年月日: 2009-02-21
• [図書] Asia and China in the Global Economy (2011)
  • 著者名/発表者名: Y. W. Cheung, Menzie Chinn, Eiji Fujii
  • 総ページ数: 155-188
• [図書] China's growing role in world trade (2010)
  • 著者名/発表者名: Y. W. Cheung, Menzie Chinn, Eiji Fujii
  • 総ページ数: 231-271
  • 出版者: The University of Chicago Press