研究概要 |
今年度の研究成果は以下の3点である。第1は日米金融市場の比較研究のためのデータベースの構築である。そのために日本及びアメリカの株式市場について、ダートマス大学Ken French教授のデータベース(http://mba.tuck.dartmouth.edu/pages/facutty/ken.french/data_library.html)で用いられている全てのファクター(Market Equity,Book-to-Market,Momentum,Eamings/Price,Cashfiow/Price,Dividend/Price,Short-term reversal,Long-TermReveral,lndustry)について95%以上の相関で複製を行い、そのアルゴリズムを用いて日本市場のデータについて計算・検索するRDBSのウエブサイトをhttp://eiichiro.yaakovnet.comにおいて実装した。この成果については独立行政法人情報処理機構が開催ずるEPAX2008、SASユーザー学術総会において発表、展示された。第二の成果としては、比較研究の基礎理論の構築である。まず、東京株式取引所、NYSEで行われているlimit・order・book・marketの漸近的な性質についてまとめた論文"Consitency and Asymptotic Normality of Double Auction Equilibrium Prices when Values are lnterdependent"をまとめ、ACMECO8, the World Congress of Game Theory Society.Latin American Meeting of the Econometric Society, Stanford University,Northwestem University,Ohio State University, California Enstitute of Technotogyで発表し、投稿した。ついで、アメリカの市場における産業組織とその競争が株式市場に与える影響を理論的及び実証的に分析した論文"1hdustry Cross Section ofStock Returns"が2008年度日本ファイナンス学会、2009年Southwest Finanoe Association Meetingにおいて採択された.
|