研究課題
基盤研究(C)
本研究では、税制に関して実証・理論の両面から研究を行った。実証面では所得税の課税ベース浸食が及ぼす影響、給付つき税額控除の導入がもたらす効果などを、主に税負担の観点から明らかにした。一方、理論面では、Mirrleesの論じた最適非線形所得税の時間整合性問題を論じた。すなわち、政府がとるべき最適政策は時間の経過によって変化することが知られているが、そうした頻繁な政策変更が社会厚生をむしろ減少させることが知られている。同様の問題が所得税による再分配政策においても生じることを論じた。
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税経通信 10月号
ページ: 17-30
租税研究 9月号
ページ: 93-114
経済分析 182号
ページ: 25-49
季刊社会保障研究 44巻3号
ページ: 291-306