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2008 年度 実績報告書

欧州中央銀行の金融政策の実証分析ークロノジカル分析と計量分析の融合ー

研究課題

研究課題/領域番号 20530288
研究機関関西大学

研究代表者

高屋 定美  関西大学, 商学部, 教授 (60236362)

キーワード欧州中央銀行 / 金融政策 / テキストマイニング / 金融危機 / ベクトル自己回帰モデル
研究概要

本年度の研究は、主に次年度以降の研究を進める上でのデータの収集と、テキストマイニング分析の研究方法の習得を行った。本研究では、欧州中央銀行の情報発信に焦点を当て、その質的分析を行うものであるので、そのためのデータベースの構築も試みた。欧州中央銀行発足後の月報、記者会見原稿などでの言葉を収集し、データベースとした。
また本年度は、欧州経済の現状分析と金融政策を把握し、近年の最適金融政策と情報との関係に関する研究成果を渉猟し、本研究への応用を進めるべく検討した。中央銀行は将来のインフレーションを予測して、それをもとに金融政策を決定することが明らかとなっている。また、公衆の期待インフレに対して金融政策情報がどのような影響を与えるのかという研究も進展しており、本研究でもその研究成果を取り入れるため、先行研究の渉猟を行ってきた。それにより、欧州中央銀行の情報発信を評価するための理論モデルの構築を行うことができた。今後、その理論モデルを用いた実証モデルへと拡張させることが課題となる。
さらに、本年度は現在の金融危機下における欧州中央銀行の金融政策の国際通貨システムに対する影響を分析し、それを日本国際経済学会の共通論題で報告した。具体的には通貨競争モデルを用いて、ユーロの台頭に対する欧州金融危機への影響などを分析した。そこでの討論などを通じて、次年度以降、さらに欧州中央銀行の金融政策に関する本研究を進展させ、金融危機との関連についても研究する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Stock Market Turmoil and Macroeconomic Disturbances in Japan2008

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 雑誌名

      Kansai University Review of Business and Commerce 11

      ページ: 47-62

  • [学会発表] 国際資金フローと国際通貨制度-ネットワーク分析による通貨競争の視点から-2008

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 学会等名
      日本国際経済学会第67回全国大会
    • 発表場所
      兵庫県立大学
    • 年月日
      2008-10-11
  • [図書] EU通貨統合とマクロ経済政策2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] ユーロと国際金融の経済分析2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 総ページ数
      180
    • 出版者
      関西大学出版部

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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