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2009 年度 実績報告書

欧州中央銀行の金融政策の実証分析-クロノジカル分析と計量分析の融合-

研究課題

研究課題/領域番号 20530288
研究機関関西大学

研究代表者

高屋 定美  関西大学, 商学部, 教授 (60236362)

キーワード欧州中央銀行 / 金融政策 / 金融危機
研究概要

本年度の研究は、欧州中央銀行の金融政策をより実証的に明らかにするために、昨年度のデータベースを拡充するとともに、それを用いた実証研究を試みた。キーとなる言葉を拾いながら、それと実際の金融政策の動向が、どのような関係にあるのか、最尤法を用いて推計を試みた。これは欧州中央銀行のアナウンスメントが、実際の政策にどのように反映されているのかを検証するものである。ただし、現段階では、未だ修正の余地があり、来年度の課題となる。
さらに、本年度は現下の欧州での金融危機に対して、欧州中央銀行がどのような政策を行っているのかを詳細に調査し、本研究課題との接合を模索した。特に、金融危機のための緊急対策の意志決定がどのように行われているかは、本研究とも密接に関連しており、それらを研究対象にする必要が生じている。さらに、その危機対応政策の出口戦略の模索も現実には発生しており、そのタイミングを考察することも重要な課題となり、本年度の研究対象にも加えた。これらは、来年度も引き続き、研究を行うべき課題であり、より詳細な欧州中央銀行の金融政策決定を観察必要がある。
また、本年度は、3件の学会発表を行ったが、2件は学会からの招待発表であった。発表内容は欧州の金融危機の現状とそれへの金融政策および財政政策による危機対策の評価であった。いずれも本研究テーマである欧州中央銀行の金融政策決定に関連したものであり、発表後の参加者との質疑応答は研究を進める上で、有意義なものであった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 欧州金融統合と地域金融市場の変貌2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 雑誌名

      『地域金融システムの分析』(岩佐代市編著)(中央経済社)

      ページ: 179-198

  • [雑誌論文] 欧州金融統合の進展―リテール市場の実際と統合の実証―2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 雑誌名

      『地域金融システムの分析』(岩佐代市編著)(中央経済社)

      ページ: 199-216

  • [学会発表] EUにおける金融危機とマクロ経済政策2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 学会等名
      日本国際経済学会
    • 発表場所
      大阪産業大学
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] 世界金融危機とEU経済政策2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 学会等名
      比較経済体制学会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2009-10-24
  • [学会発表] 潜在的需要に応じた高等教育供給プログラムの合理性とその検討―センの「潜在能力アプローチ」を応用して―2009

    • 著者名/発表者名
      高屋定美
    • 学会等名
      高等教育学会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2009-05-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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