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2009 年度 実績報告書

市町村合併が自治体財政および公的資源配分に与えた影響に関する分析

研究課題

研究課題/領域番号 20530291
研究機関関西学院大学

研究代表者

長峯 純一  関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80189159)

研究分担者 湯之上 英雄  千葉商科大学, サービス創造学部, 專任講師 (10509590)
キーワード財政学 / 地方財政 / 市町村合併 / 公共選択
研究概要

本研究は、平成の市町村合併の自治体財政への影響を、総合的・多角的に検証することを意図している。本年度は、研究2年目に当たり、初年度に得た情報・知見を元に、具体的な研究テーマの設定とその推進を図った。とくに、1.合併に関する既存研究の整理・検討、2.合併自治体の課題の整理、3.合併自治体へのアンケート調査の分析とその成果の発表・取りまとめ、4.計量分析のための自治体財政のデータベース構築とその分析を進めてきた。
まず初めに、既存研究のサーベイであるが、合併自治体に対する分析が多方面で進んできており、それらをフォローするだけで精一杯であった。本研究の独自性を打ち出す方向性の検討は済んだが、サーベイとして具体的成果を出すには至らなかった。
第2に、合併自治体へのヒアリング調査を初年度に続き茨城県内と香川県内で実施した。合併に臨んだ自治体の思い・期待と合併後の課題について、ほぼ問題点の抽出ができたと思われる。ヒアリング調査から得た知見として、一つの論文にまとめる目処がたった。
第3に、初年度に実施した兵庫県丹波市全職員を対象とした合併に関するアンケート調査について、さらに分析・検討を進めた。合併に対する見方が職種・職歴などの個人属性と関連性を示すと同時に、行政サービスやまちづくり施策に対する見方とも関連していることが分かり、合併後のまちづくりを進める上での課題を明確にすることができた。
最後に、合併した自治体、しなかった自治体を識別しながら、両者の財政状態を比較するためのデータベースを一部構築した。これは3年目に向けての最大の研究テーマであり、財政が合併行動に影響を与え、逆に合併がまた財政に影響を与えるという、平成の大合併の特徴点を見出すことが出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 平成の市町村合併は何を残したのか2010

    • 著者名/発表者名
      長峯純一
    • 雑誌名

      都市問題研究 第62巻第1号

      ページ: 48-62

  • [雑誌論文] 合併自治体の職員意識調査に見る市町村合併の検証(その2)-兵庫県X市の職員アンケート調査、クロス集計を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      長峯純一
    • 雑誌名

      Working Papers Series(関西学院大学総合政策学部) No.45

      ページ: 1-35

  • [学会発表] 合併自治体の職員意識調査から見る市町村合併の検証2009

    • 著者名/発表者名
      長峯純一・湯之上英雄
    • 学会等名
      日本公共政策学会2009年度研究大会
    • 発表場所
      龍谷大学(京都市)
    • 年月日
      2009-06-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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