1)本研究計画は、1937年から1949年までの日中戦争期・内戦期という「戦時期」における、中国江南地域、具体的には蘇州を中心とする地域の地主-小作関係を中心とする農村社会経済の実態と変化を考察することを目的としている。 (2)この目的を達成するため資料として、(1)近年新にマイクロ公開された江南地方の新聞資料、(2)中国・台湾等に収蔵されている中央及び地方の文書資料、(3)日本・中国の諸機関が実施した実態調査資料の3つを主に使用して、マクロな視点で分析する。 (3)この時期の研究成果が、1950年代初期に実施された土地改革及び現在の中国農村経済問題の理解に繋がると思われる。
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