研究概要 |
本研究では,第二次大戦以前の日本における試験研究機関・学協会組織の制度化の過程と,それらの組織間関係,産官学連携の実態,政府の科学技術政策などを分析することで,戦前期日本のイノベーション・システムの全体像を明らかにすることを目的とする。具体的には,試験研究機関・学協会組織の設立年・分野等の基礎的データの収集・整備と分析,明治後期から昭和初期にかけての産官学協同の世論の形成過程の分析,日本学術振興会などの主要な産官学協同の事例分析,内閣軍需局・国勢院などの科学技術政策の形成過程の分析などを通じて,上記課題に迫る。
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