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2009 年度 実績報告書

戦後アパレル産業の自立と産地形成に関する動態分析

研究課題

研究課題/領域番号 20530301
研究機関富山大学

研究代表者

根岸 秀行  富山大学, 人間発達科学部, 教授 (30192694)

研究分担者 鈴木 岩行  和光大学, 経済経営学部, 教授 (40247193)
丸山 幸太郎  岐阜女子大学, 文化創造学部, 教授 (40319116)
キーワード産業史 / 産業集積 / 地域社会 / 中小企業 / 経済史
研究概要

本研究の目的は、大衆消費社会化の中で進行するアパレル(既製服)の新産業部門としての自立過程について、この背景となる市場、流通組織、生産組織の形成における岐阜産地キープレーヤーの関与、同地の中小企業産地型産業集積への成長の動態を解明するところにある。
これを果たすため、研究第2年度(平成21年度)において、根岸(研究代表者)と鈴木・丸山(研究分担者)は、岐阜産地の創成期開業のアパレルメーカーを中心にインタビュー(根岸を中心に一部共同インタビュー)、文献調査及び研究打合せを行うとともに、成果の一斑を共同論文「岐阜アパレル産地研究とオーラルヒストリー」(『岐阜女子大学地域文化研究』第27号、2010年3月)に公開した。
これまでのインタビューを通じ得られた知見は、高度成長初期までを中心に次のとおりである。の1.戦後経済統制の解除期(昭和25年前後)の段階に、ハルピン街「古着商」には既製服卸商(アパレルメーカー=製造卸商)として営業を継続する経済的誘因が存在した。
2.その生産力的基盤となる縫製メーカーは、内職からの上昇を含め、既製服卸商にリードの下に形成されたが、両者の取引はスポットが一般的であった。
3.岐阜既製服卸商は、大衆(ボリューム品)衣料の供給を通じ、日本アパレルの市場、流通組織の創造と成長に貢献した。
(1)20年代後半においては岐阜現地における店先販売を通じ各地から参集するバイヤーと交流し、30年代には成長したかつてのバイヤーへ等への出張販売を行った。出張先は首都近郊の商圏ではなく北海道など遠方の販路に向けられた。
(2)この過程で岐阜産地から製品供給を受けたバイヤー(北海道などの小売業者)は、その地でアパレル問屋として成長するものとともに、岐阜産地に移転して既製服卸商となるものが出現した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 岐阜アパレル産地研究とオーラルヒストリー2010

    • 著者名/発表者名
      根岸秀行・鈴木岩行・丸山幸太郎
    • 雑誌名

      地域文化研究(岐阜女子大学地域文化研究所) 27号

      ページ: 19-23

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-04-07  

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