1)基本的な統計データの収集と入力 町村別の分析を可能にするような乳幼児死亡(死産を含む)データ、妊産婦死亡データ、農村工業関連および農家経済関係の利用可能資料データの収集とそのデータベース化を行った;A)乳幼児死亡関係:『原因・月齢・日齢別乳児死亡統計』(恩賜財団母子愛育会、昭和10年調査)『出産・出生・死産及乳幼児死亡統計』(全3巻、恩賜財団母子愛育会、昭和12年刊)『出産・死亡・死産及乳幼児死亡統計』(厚生省社会局、昭和13年調査)他;B)農村工業関係:『道府県副業調査』(帝国農会、大正6年刊)、『農村工業調査』(東京工業大学工業調査部、昭和11年調査)他 2)分析と論文の作成 入力した資料データは、速やかに仮説検証型の分析(重回帰分析を含む)を施し、論文の作成を行った。その一部は、「人口からみた生命リスク」川越・友部編著『生命というリスク』(法政大学出版会、2008年5月刊行)として出版した。農村工業との関係を分析した研究論文“Tokugawa peasants' mentality to the risk of`market economy'"(with Makoto Hanashima)が、平成20年10月第31回Social Science History Association年次大会(米国マイアミ市、2008年10月22日〜25日)で報告された。
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