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2008 年度 実績報告書

戦後日本の中小企業における労使交渉の制度化-オーラルヒストリーによる検証の試み-

研究課題

研究課題/領域番号 20530314
研究機関法政大学

研究代表者

梅崎 修  法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (90366831)

キーワード経営史 / 労使関係
研究概要

本研究では、中小企業における労使交渉方式が、いつ、どのような形で制度化されたのかを検証する。中小企業労使と産業別労働組合専従者のオーラルヒストリーを実施し、それぞれの利害関係を踏まえて交渉過程を分析する。結果的に、大企業の労使関係とは異なる中小企業独自の特徴、(1)産業別労働組合の影響力、(2)企業別労働組合の連帯の難しさを確認する。労働組合間の対立と協調に関しては、労働組合アンケートからも分析する。
2008年度は、UIゼンセン同盟の元組織部長のヒアリング調査を行い、中小企業産業集積地域における労働組合組織化の活動内容を把握した。製造業の組織化から流通業の組織化へ転換する産別労働組合の戦略転換についても検討した。現在7回のインタビューを終了したが、今後3回ほどインタビューを追加する予定である。
また、現在の産別活動を把握するため、千葉県と埼玉県の県支部に訪問し、活動の実態をヒアリングした。調査の記録は、「第4章組織化と労働条件決定における産別労働組合の役割」『UIゼンセン同盟の組織形態と機能に関する研究報告書』(平成18年度財団法人労働問題リサーチセンター調査研究助成) pp.63-86にまとめた。
さらに、戦後労働組合史に関係する資料調査を行い、戦後労働争議資料、旧同盟資料、大阪と名古屋、愛媛における資料を把握し、そのインタビュー記録を今後の公開に向けてデータ化した。産業別労働組合運動と企業別労働組合運動を比較検討できる可能性について検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 労働基準法の1987年改正をめぐる政策過程-オーラルヒストリー・メソッドによる検証の試み2008

    • 著者名/発表者名
      梅崎修
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌 No. 579

      ページ: 53-64

  • [学会発表] 協調的労使関係の形成過程-1955〜1975における日本生産性本部の役割2008

    • 著者名/発表者名
      島西智輝
    • 学会等名
      経営史学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 組織化と労働条件決定における産別労働組合の役割2008

    • 著者名/発表者名
      南雲智映
    • 学会等名
      日本労務学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-08-02
  • [図書] 日本的雇用システム2008

    • 著者名/発表者名
      仁田道夫
    • 総ページ数
      309
    • 出版者
      ナカニシヤ書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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