研究課題/領域番号 |
20530320
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大橋 慶士 静岡大学, 人文学部, 教授 (20223919)
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研究分担者 |
伊東 暁人 静岡大学, 人文学部, 教授 (40242755)
永田 守男 静岡大学, 人文学部, 教授 (80247569)
大脇 史恵 静岡大学, 人文学部, 准教授 (60377710)
石川 文子 静岡大学, 人文学部, 准教授 (00402230)
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キーワード | メッシュ化 / 清川メッキ工業 / 下請け企業からの脱却 / Webアンケート調査 |
研究概要 |
メッシュ化先進的企業について他県における先行事例の調査を実施した。福井県福井市に所在する清川メッキメッキ工業株式会社における調査を2008年7月に実施した。その調査に関する成果については、大脇史恵「清川メッキ工業株式会社ヒアリング調査」において発表している。同社は、従来、先代創業者が福井市において一番数の少ない企業であったメッキ企業に着手し、その後大手企業のメッキの下請企業として発展していった。しかしISO14001の取得とともにメッキにおける廃液の環境負荷を削減するために廃液を循環させ資源化するという逆転の発想によりブレークスルーを成し遂げた。最近では、携帯端末における極小部品への粉体塗装独自技術の確立により下請企業からの脱却を果たし、営業部を持たない稀な会社として発展している。これはメッシュ化の分析視座を探る上で、非常に有効なケースとしてとらえることができる。今後、静岡県内企業の例示を含め研究の取りまとめを計画している。なお、静岡県内の文献およびヒアリングによる下請構造分析については現在継続的に進めており、この成果については次年度に取りまとめる。また、Web調査についてはすでにサーバーを立ち上げ、ホームページを開設した。Webアンケートは2つの視点から、すなわち完成品メーカー側からとサポーティングインダストリー(下請企業)からの両面からの調査を実施し、その整合性を図るべき工夫をしている。すでに実施体制は整っており、現在はその準備段階として、ホームページにアンケートを掲載し、試行的にWebアンケートを実施している。
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