研究課題/領域番号 |
20530320
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大橋 慶士 静岡大学, 人文学部, 教授 (20223919)
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研究分担者 |
伊東 曉人 静岡大学, 人文学部, 教授 (40242755)
永田 守男 静岡大学, 人文学部, 教授 (80247569)
大脇 史恵 静岡大学, 人文学部, 准教授 (60377710)
石川 文子 静岡大学, 人文学部, 准教授 (00402230)
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キーワード | モノづくり基盤技術 / メッシュ化先駆的企業 / 一人乗り電気自動車 / 浜松航空機産業プロジェクト / 飯田航空宇宙産業プロジェクト / メッシュ化の課題 |
研究概要 |
本年度はモノづくり基盤技術を担う下請中小企業、特に静岡県下においてはその技術は自動車関連産業に傾斜しているので、かかる企業のうち先駆的メッシュ化企業の特徴を調査した。また、昨年度アンケートした静岡県下におけるサポーティング・インダストリーの調査結果(単純集計結果)についてWeb上で公開をした。アンケート結果ではメッシュ化のさらなる進展は静岡県下においては顕著な傾向にないことが分かった。これは、昨年度の静岡西部地域しんきん経済研究所における西部地域メッシュ化の実態をヒアリング調査をした際、メッシュ化が行われているものの、スズキ等の系列化の強い親企業の存在があることとも符合している。 静岡県西部地域におけるメッシュ化の先駆的企業の事例として、従業員8名程の木工メーカー、タカヤナギの一人乗り電気自動車の開発と日本で最初に超硬チップソーを開発したチップソー中堅メーカーのオリオン工具製作所を中核とする9社の航空機産業への参入計画「共同受注グループ浜松航空機産業プロジェクトSOLAE」がある。この2社のトップに対にヒアリング調査を実施し、メッシュ化への特徴を探求した。 次世代の産業として有望視されている航空産業に関しては、コアの基盤技術を基に、日本で最初に共同受注体制を確立した長野県飯田市の中小企業を中心とした「飯田航空宇宙プロジェクト」の中核的存在である同プロジェクトマネージャー松島氏に対するヒアリング調査を実施し、メッシュ化の課題についての知見を得ることができた。
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