研究課題/領域番号 |
20530328
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
金光 淳 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60414075)
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研究分担者 |
相馬 亘 京都産業大学, 国際電気基礎通信技術研究所・認知情報科学研究所, 主任研究員 (50395117)
井上 寛康 大阪産業大学, 経営学部, 講師 (60418499)
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キーワード | ネットワーク分析 / 経済ネットワーク / ネットワークモデル |
研究概要 |
この研究の目的は、企業と企業の間の取引関係、株式所有関係、役員派遣関係、共同特許関係のような機能の異なる複数関係=多重社会ネットワーク、あるいは役員と企業(2モード)、研究機関と特許と科学者(3モード)のような次元が2種類以上の多モード社会ネットワークを組み込んだ複雑な企業ネットワーク複合体を解析するための分析手法を開発し、開発した技法に基づき日本の企業間ネットワークの分析を行うことである。 本年度の目標は、各研究者がそれぞれ所有しているネットワークデータを整理し、ネットワーク分析を行なうための準備を進めること本年度の目標であったが、大阪産業大学のサーバーにデータアーカイブを作成し、相馬が購入した株式所有、役員派遣に関するデータを追加することもできた。 メンバーが開催している研究会の輪読をふまえ、いくつかの適用可能な手法をレビュー、また、開発した。例えば、研究代表者の金光は従来2モードまでであった中心性のネットワークモデルを3モードまで拡張し、研究機関と特許と科学者のような3モード社会ネットワークを分析することのできるモデルを考案した。(このモデルは、消費者、ブランド、メディアをノードとする3モードのマーケティング・ネットワークにも適用可能である。)また相馬、井上もそれぞれ専門とする取引関係、株式所有関係、共同特許関係の分析において新しい分析手法を応用することを始めた。 3人の成果は相馬の編集した数理科学SGCライブラリ「ネットワーク科学への招待-世界の“つながり"を知る科学と思考-」に収録されている。
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