研究概要 |
本研究では、激化する競争環境下における中小企業のIT戦略を支援するための情報システム・モデルを、オープンソース・ソフトウェアを用いて開発・研究することが目的である。また同時に、中小企業におけるオープンソース利活用時の問題点を解明することをも目指した。 最終年度となる本年度は、前年度の研究調査およびその分析と考察にもとづいて,オープンソース情報システムの開発・評価を行った。このフェーズでは,システムの骨格やユーザ・インタフェースなど,本システムの基本部分は研究代表者が中心となって開発し,連携研究者は経営・会計的な側面および経営情報技術をフォローした。また,連携研究者は,本システムが幅広い分野の業務に適用できるように会計情報論および情報工学等の立場から検討を加えた。 具体的なシステム構築の適用業務として次のようなサブシステムを開発・評価した。 ・ポータル機能 企業情報システムのポータルサイト(入り口サイト)として、XOOPS、Zopeの導入・構築・評価 ・eコマース機能 osCommerceによるWebショップサイトおよび販売管理システムの導入・構築・評価 ・ドキュメント作成支援機能 印刷帳票や電子帳票をサポートするためのPDFの動的生成支援機能の導入・構築・評価 ・運用管理支援機能 サーバおよびネットワークの監視機能、定期的な自動バックアップによるデータ管理機能の導入・構築・評価
|