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2008 年度 実績報告書

社会的イノベーション力促進のためのアセスメント・ツール開発〜非営利組織を題材に〜

研究課題

研究課題/領域番号 20530334
研究機関独立行政法人大学評価・学位授与機構

研究代表者

田中 弥生  独立行政法人大学評価・学位授与機構, 評価研究部, 准教授 (50372404)

研究分担者 武田 晴人  東京大学, 経済学研究科, 教授 (20126113)
山内 直人  大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (90243146)
キーワード経営学 / 評価 / 非営利組織 / イノベーション
研究概要

研究内容とその成果は大きく3つに分かれる。
第1にNPOを中心としたわが国の民間非営利セクターの動向把握とその整理である。
NPO法制定10年の動向および到達点について整理し著書「NPO新時代-市民性創造のために」(明石書店)にまとめた。NPOの量的動向については下記のデータベースの分析情報などを活用し、質的内容についてはP.F.ドラッカーの理論を基本枠組みとして、社会サービス提供の役割と人々に社会参加の機会を提供し市民性を創造する役割の2つについて現状と課題について問題提起した。
第2にNPO法人財務データベースの構築である。
筆者の先行研究より明らかになった「2千万円の壁」に着目し、収入2千万円に到達するまでの経緯とその後の発展状況を明らかにすることは成長促進や疎外要因を明らかにできる可能性が高いと考えた。そこで比較的協力の得やすかった東京都に情報開示請求を出し、平成15年度に2千万円台だった157団体がH11年からH18年に提出した会計報告書を入手した。入力規則、フォーマットを作成し先の報告書を入力し7年間のパネルデータベースを構築した。また、非営利組織用の持続性、刷新性にかかる財務指標を先行研究を参考に開発し、これらの指標を用いてデータ分析を開始した。
第3に非営利活動におけるイノベーションの事例調査である。
イノベーション研究にかかる文献サーベイおよび有識者からのヒアリングを行った。これらの内容に社会的使命や市民性、オープン性などの非営利組織の特徴を加味した上で刷新的な組織の要件を網羅したイメージ図を作成した。これをもとに質問表を作成し8つのNPO法人に対してヒアリンタ(30時間)を行った。ヒアリンタ結果をもとにイメージ図を修正し、さらに図の構成要素ごとに5-10のチェックポイントを作った。合計150ほどのチェックポイントができているが、これが次年度の評価基準の素案になる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本のNPOセクターの政策における評価の意義〜市民社会の再構築をめざして〜2008

    • 著者名/発表者名
      田中弥生
    • 雑誌名

      日本評価研究 第8巻第3号

      ページ: 3-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] NPOの持続性と課題〜財務データベースの分析から考える〜2008

    • 著者名/発表者名
      田中弥生, et. al
    • 雑誌名

      ノンプロフィット・レビュー 第8号第1巻

      ページ: 33-47

    • 査読あり
  • [学会発表] 民間非営利組織の評価〜財務分析と組織評価にみる持続性と刷新性〜2009

    • 著者名/発表者名
      田中弥生, 山内直人, ほか
    • 学会等名
      日本NPO学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20090300
  • [図書] NPO新時代〜市民性創造のために〜2008

    • 著者名/発表者名
      田中弥生
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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