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2009 年度 実績報告書

日本における多様な働き方を前提とした日本型ダイバーシティマネジメントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20530352
研究機関大阪市立大学

研究代表者

下崎 千代子  大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (80135003)

キーワード多様な働き方 / ダイバーシティ / テレワーク / オランダ / 柔軟な働き方 / 技術情報 / ネットワーク / パートタイム労働
研究概要

本年度の研究は、オランダでの柔軟な働き方の企業インタビユー調査およびフィンランドでのITAの第14回大会での学会報告が中心である。
オランダでは、日系企業4社・蘭系企業1社を訪問し、主として人事担当者に柔軟な働き方の実態についてインタビュー調査をした。いずれの企業も、オランダのワークシェアリングに特有なパートタイム労働(正規社員の短時間労働)は許可している。これは、オランダの文化に根づくもので、ワークライフバランスを重要視する彼らの価値観がこうした社会的制度を創出したと分析できる。また、ワッセナーの合意のように、オランダの意思決定は対話を重視するもので、合意が最初に締結され、具体的内容は対話で時間をかけて検討することも明らかになった。ワッセナー合意から28年間を経て、ワークシェアとはパートタイム労働経済であることが判明したことになる。このように労働時間の柔軟性は定着しているが在宅勤務が許可されている企業はオランダでも皆無であった。モバイルによるテレワークは営業部門で普及しているものの、テレワーク普及率が高いといわれるオランダでも在宅勤務は特殊な例として認められていることが判明した。
オランダの実状から、彼らは個人や家族が過ごしやすい働き方を希求しワークライフバランスを実現している点は、日本社会の働き方を提唱する上で重要な示唆を得ることができる
ITAの国際学会報告は、日本のある企業の事例から、世界中の最先端技術情報をネットワーク上で収集する方法を分析するとともに、こうした新たなネットワークモデルを提起するものである。日本おけるひとつのイノベーションモデルとして位置付けることができる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] A case of informational channel creating knowledge2009

    • 著者名/発表者名
      Kiyoka Nakatsuka, Mitsuhiro Tamura, Yukiko Waki, Chiyoko Shimozaki
    • 学会等名
      14^<th> International Conference on Telework -ITA2009
    • 発表場所
      Sokos Hotel Vaakuna, Pori, Finland
    • 年月日
      2009-08-27
  • [学会発表] オランダのワークシェアリングとIT利用の現状2009

    • 著者名/発表者名
      下崎千代子
    • 学会等名
      日本情報経営学会関西支部第203例会
    • 発表場所
      大阪市立大学文化交流センター
    • 年月日
      2009-06-29
  • [学会発表] オランダにおける柔軟な働き方2009

    • 著者名/発表者名
      下崎千代子
    • 学会等名
      日本テレワーク学会 第11回研究発表大会
    • 発表場所
      産業能率大学 自由が丘キャンパス
    • 年月日
      2009-06-21
  • [図書] 環境変化と企業変革-その理論と実践-2009

    • 著者名/発表者名
      亀田速穂・高橋敏郎・下崎千代子編
    • 総ページ数
      274
    • 出版者
      白桃書房

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-04-02  

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