組織の業績基準をめぐる不確実で不安定な状況がむしろ組織の有効性に寄与するという逆説的業績モデルを日本企業においてマクロとミクロの2つのレベルで検証することが本研究の日的であった。まず、マクロレベルでの検討を行うため、マスコミの記事を使って業績指標の重要度の変化を検討した結果、業績指標の「逆説的」状況は日本企業においても一定程度確認された。つぎに、倒産企業と継続企業が有価証券報告書で用いた業績指標の比較を行った結果、両者の問に業績指標の種類と変化に大きな違いは見られず、業績指標の「弾説的」状況が組織有効性に寄与することをミクロレベルで)確認することはできなかった。
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