2008年度は、SPAのグローバル総流通に関する基礎項目であるグローバル・マーケティングやグローバル・ブランドの研究と、SPAのグローバル総流通に関する資料収集に専心した。そこから判明したことは、まだ成果として発表するまでに至っていないが、標準化/適合化の両立をめざす複合化戦略が静態的なものではなく動態的なものである、ということである。ある日系SPAのインタビューによれば、A国に進出して現地マネジャーに任せて現地化を図り多店舗化を志向したが失敗した。その経験を活かし、B国では中心都市の中心街に旗艦店のみをオープンし、まずはブランド力向上をめざす戦略をとった。A国でも失敗を反省し、修正することによって成功に導いている。 グローバル・マーケティングやグローバル・ブランドに関する論文を書いたり学会発表を行ったりしたので、それを基礎に2009年度はSPAの調査を行う。
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