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2010 年度 実績報告書

サービス業のビジネス・モデル革新によるサービス生産性向上と顧客満足改善方策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530375
研究機関関西大学

研究代表者

廣田 俊郎  関西大学, 商学部, 教授 (20067747)

キーワード提携・協働経営戦略 / ビジネス・エコシステム / アライアンス / サービス・ケーパビリティ / サービス業の業界環境特性 / 政府規制 / サービス業経営成果 / サービス満足成果
研究概要

サービス業においても競争が激化する中で,生産性向上と顧客満足改善のための戦略方策の1つとして提携と協働の経営戦略が採用され始めていることを「提携と協働の経営戦略についての基盤的考察」において指摘した。すなわち,各種企業は,各種の集合体(連盟型,接合型,集塊型,有機型)を形成して,環境の厳しさを緩和しながら,各種の資源,情報,エネルギーを交換し,連結することによって,効果的に製品・サービス提供を行っていることを示した。また,各種企業はビジネス・エコシステムと呼ばれる相互依存関係を形成し,各種の戦略的提携(アライアンス)を形成しながら,有効な製品・サービスの提供戦略に取り組んでいることも示した。また,サービス業の経営成果は,サービス業を取り巻く業界環境特性とサービス業のサービス・ケーパビリティを踏まえて生み出されてくることを「サービス業の業界環境特性とサービス・ケーパビリティおよび経営成果との関連」において解明した。サービス業の業界環境特性については,価格競争の程度や品質競争の程度があげられるが,政府規制の程度によって,新規参入の程度や新サービスによる代替の程度が影響されることを指摘した。また,サービス業が備えている様々な能力をサービス・ケーパビリティと呼び,そのサービス・ケーパビリティ(サービス・コンセプト明確化能力,サービス拠点の充実度合い,ローコストのサービス提供システム,等)とサービス業環境特性とによって,サービス業の経営成果が規定されていることを指摘した。その際,サービス業の経営成果には,企業経済成果,サービス品質・プロセス改善成果,サービス満足成果という3つの次元があることを指摘した。これら3つの次元の経営成果を高めることにより,サービス生産性向上と顧客満足改善が実現できるという見通しを得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] サービス業の業界環境特性とサービス・ケーパビリティおよび経営成果との関連2011

    • 著者名/発表者名
      廣由俊郎
    • 雑誌名

      関西大学商学論集

      巻: 第55巻第6号 ページ: 21-40

  • [雑誌論文] 提携と協働の経営戦略についての基盤的考察2010

    • 著者名/発表者名
      廣田俊郎
    • 雑誌名

      関西大学商学論集

      巻: 第55巻第3号 ページ: 19-40

  • [学会発表] 社会経済システム変化のもとでの提携・協働経営戦略2010

    • 著者名/発表者名
      廣田俊郎
    • 学会等名
      社会・経済システム学会第29回大会
    • 発表場所
      同志社大学(今出川)寒梅館
    • 年月日
      2010-10-30
  • [学会発表] 「提携と協調の経営戦略について」(組織学会関西支部研究会)2010

    • 著者名/発表者名
      廣田俊郎
    • 学会等名
      組織学会関西支部特別研究会
    • 発表場所
      関西大学100周年記念会館
    • 年月日
      2010-06-22

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公開日: 2012-07-19  

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