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2009 年度 実績報告書

広告表現が広告に対する態度に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20530399
研究機関文教大学女子短期大学部

研究代表者

浅川 雅美  文教大学女子短期大学部, 健康栄養学科, 准教授 (80279736)

キーワード視聴実験 / 食品選択基準 / ACC入賞食品CM / 情報的価値 / 視聴印象 / テキスト・マイニング / コレスポンデンス分析 / 確認的因子分析
研究概要

1.ACC入賞食品CMの内容分析
1999年から2008年までの10年間のACC入賞食品CM654本の言語メッセージ(音声と文字スーパー)にテキスト・マイニングを施した。その結果、使用頻度の高い語の中で「食品選択基準」に関連のあるものは、「新発売」と「おいしさ」のみであった。さらにACC賞入賞食品CMに使われている主要語の傾向を明らかにするために、コレスポンデンス分析を施し、得られた成分スコアについてWard法によるクラスター分析を行った。その結果、ACC入賞食品CMの言語メッセージは「ストレスの後のくつろぎ」、「成人病予防」、「おいしさとダイエット」、「安全性と健康・栄養」に分けられた。そして、「ストレスの後のくつろぎ」を訴求しているCMが非常に多かった。
2.視聴実験の結果の分析
(1)食品CMの「伝達内容」に含まれる「食品選択基準」を受け手が重視しているか否かによって「Aad」の評定が異なることを検討する場合、考え得る全ての「食品選択基準」項目について分析するよりも、「食品選択基準」次元を明らかにして、各次元を代表する項目について検討する方が、体系的で理解しやすい。そこで、本研究で得られたデータにAmosを用いた確認的因子分析を施し、浅川(2007)で探索的に求めた「食品選択基準」5因子構造(「ムード」、「健康・栄養」、「簡便性」、「ダイエット」、「価格」)の信頼性を確認した。
(2)接触したCMの「伝達内容」に含まれる「商品選択基準」を、受け手が重視しているか否かによって異なるCMの情報としての価値のことを、「情報的価値」と定義した。そして、「情報的価値」が高いケースと低いケースの間に見られる「視聴印象」と「Aad」の評価の相違について検討した。その結果、同じCMでも、「情報的価値」が高いケースは低いケースと比べて「視聴印象」と「Aad」の評価が高いことが認められた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] テレビCMの「視聴印象」の多次元的特性の分析2009

    • 著者名/発表者名
      浅川雅美
    • 雑誌名

      行動計量学 第36巻第1号

      ページ: 47-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] テレビCMに登場するタレントに対する態度を決定する要因の分析:自由記述のテキスト・マイニング2009

    • 著者名/発表者名
      浅川雅美・岡野雅雄
    • 雑誌名

      広告科学 第50巻第1号

      ページ: 91-98

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 離島の観光パンフレットに対する反応の分析:与那国島の場合2009

    • 著者名/発表者名
      浅川雅美・岡野雅雄
    • 雑誌名

      島嶼研究 第9巻

      ページ: 23-31

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 広告表現が購買意欲に及ぼす影響:同一ブランド3CMの分析2009

    • 著者名/発表者名
      浅川雅美
    • 雑誌名

      文教大学生活科学研究所紀要『生活科学』 第30集

      ページ: 13-22

  • [学会発表] Japanese consumers' "food selection criteria" dimension2009

    • 著者名/発表者名
      Masami Asakawa, Masao Okano
    • 学会等名
      The Society for the Study of Ingestive Behavior
    • 発表場所
      ポートランド
    • 年月日
      2009-07-31

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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