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2011 年度 実績報告書

事業リスクの開示と保証に関するプロトタイプの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20530424
研究機関日本大学

研究代表者

堀江 正之  日本大学, 商学部, 教授 (70173630)

キーワードリスク情報 / リスク情報開示モデル / リスク連鎖の開示 / リスク変化の開示 / リスク情報の信頼性 / リスク情報の保証 / グラデーション保証 / 保証モデル
研究概要

1 本研究は、事業リスク情報を開示することの意味、及びその情報の信頼性に保証を付与することの意味にまで遡って、現行の情報開示実態(法定開示及び任意開示)の限界や問題点を明らかにした上で、最新のIT環境を前提としたリスク情報開示とその保証のための基礎理論モデルの構築を試みるものである。
2 リスク情報の開示は、以下の要件を満たした開示モデルとして構想される必要がある。第1は、情報の開示者がどのようなリスクを認識しているか(どのようなリスクを特定・識別しているかという事実)が明確になっていることである。第2は、情報の利用者にとって意味ある注意喚起がなされるものでなければならないことである。第3は、情報提供者が特定されたリスクに対してどのように対応しているかを情報利用者に示していることである。第4は、あるリスクが別のリスクへと連鎖する可能性があればそれもあわせて開示することである。第5は、リスクの変化が適時に開示されなければならないことである。これらの要件に照らしたとき、現行のリスク情報開示は、きわめて不十分なものであることから、意味ある情報開示となるよう、「リスク情報開示モデル」を再構築する必要がある。
3 最近、法定開示、任意開示を問わず、その情報提供量の爆発的増加がみられる記述情報の中でも、リスク情報は、ステークホルダーにとって、もっとも重要な情報である。その意味で、リスク情報の信頼性に対する第三者保証は必要なものであるが、リスク情報はその本質において将来の未確定情報であることから、情報の信頼性よりもむしろ上記の開示要件を満たしているかどうかという観点からする保証が求められる。その際、クラデーション保証などの新たな「保証モデル」の適用が効果的である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] クラウド・コンピューティングの内部監査と外部監査2011

    • 著者名/発表者名
      堀江正之
    • 雑誌名

      税経通信

      巻: 第66巻第9号 ページ: 29-35

  • [雑誌論文] 監査品質の意義と構造2011

    • 著者名/発表者名
      堀江正之
    • 雑誌名

      會計

      巻: 第180巻第2号 ページ: 29-41

  • [学会発表] クラウド・コンピューティングが与える内部統制への影響2011

    • 著者名/発表者名
      堀江正之
    • 学会等名
      日本内部統制研究学会
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2011-09-05

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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