(1)本研究は、さまざまな事業リスクの開示と保証のあり方について基礎理論モデルを構想し、そのプロトタイプを提示することにある。 (2)事業リスクの開示には、法定開示と任意開示があるが、それらの実態を見てみると、理論的に説明のつかない情報の垂れ流し状態にあり、情報を開示することの意味や方法についても十分な分析・検討が加えられていない。 (3)そこで本研究では、リスク情報を開示することの意味、及びその情報の信頼性に保証を付与することの意味にまで遡って、現行の情報開示実態の限界や問題点を明らかにした上で、最新のIT環境を前提としたリスク情報開示とその保証のための理論モデルの構築を試みるものである。
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