研究概要 |
1. 「研究目的」は、これからのコミュニティ・ガバナンスの中核的役割を担うNPO法人の中から、さらに第3分野の「まちづくりNPO法人」に焦点を絞り、リーダーシップ、マネジメント、地域組織システムなど、その実践的・政策的課題について組織社会学的にアプローチすることである。 2. 「研究実施計画」としては、これまでの基礎的資料収集やヒアリング調査に加え、まちづくりNPOのリーダーおよびリーダーシップの特性要因を明らかにするため、昨年はアンケート調査を実施した。 このアンケート調査の目的は、上記課題に関する(1)都市(東京)と地方(九州)との比較研究、(2)地方間(九州圏と佐賀県)での比較研究、および(3)都市と佐賀県との比較研究、を検討するためである。 そのためにまちづくりNPO団体のうち、東京都内は約2,000団体のうちから1,000団体、九州は8県で計1,000団体(そのうち佐賀県は95団体全部)、合計2,000サンプルを抽出し、1月に、郵送法によりアンケート調査を実施した。この結果、499団体より回答があり、回収率25%の成果であった。今年はさらにこのデータの統計処理と考察、およびフォローアップ調査に取り組む予定である。
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