研究概要 |
1.「研究目的」は、これからの「コミュニティ・ガバナンス・システム」の中核的役割を担う「まちづくりNPO法人」のリーダーおよびリーダーシップ、マネジメント、地域組織システム等、その実践的・政策的課題について組織社会学的にアプローチすることである。 2.「研究実施計画」は、昨年度に実施したアンケート調査(「まちづくりNPOリーダーの価値観に関する実証的研究」2,000団体に郵送し499ケース回答、回収率25%)の統計処理やデータ分析を中心に、さらにフォローアップ調査、学会報告および報告書作成等に取り組む。 3.分析の結果、「まちづくりNPOリーダーの全体像」(フェースシート)として、性別は男性8割・女性2割、年齢は、60歳以上が49%、40~59歳が40%、39歳以下が8%、職業は、経営者・自営業者が27%、企業団体職員が18%、退職者(無職)17%、居住年数は20年以上が57%、学歴は大卒が48%、年収は、200~400万円30%、400~600万円が20%、等が明らかになった。 とりわけリーダー像を都市型(東京都内)リーダーと地方型(九州圏内)リーダーという地域間格差で比較してみると、都市型リーダーは「ミッション志向」、地方型リーダーは「アクション志向」が高い、といった差異性や類似性が考察された。こうした分析結果は、学会報告を含む『研究成果報告書』(103頁)に纏められている。
|