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2008 年度 実績報告書

産婦人科医療における相互行為の組織

研究課題

研究課題/領域番号 20530443
研究機関明治学院大学

研究代表者

西阪 仰  明治学院大学, 社会学部, 教授 (80208173)

キーワード産婦人科医療 / 相互行為 / 視覚 / 触覚 / 感情 / 空間
研究概要

2005年度より集め始めている「産婦人科医療における相互行為」のビデオデータの分析を進めた.研究代表者の主要方法論である会話分析に耐えうる精度の高いトランスクリプト(転写)を進めるとともに,分析も進めた.とくに,12月からUCLAに滞在しているとき, Charles Goodwin教授から貴重なアドバイスをもらいながら,妊婦健診における「問題提示」についての英語論文の最初の草稿を完成することができた.
また,超音波検査における相互行為についても,2008年7月に「言語・文化・精神」学会(デンマーク)にて発表する機会があり,現在,英語論文としてまとめているところである.2008年11月には,日本社会学会の大会において,研究協力者らとともに,産婦人科医療における相互行為をテーマにした2つの部会を持つこともできた.
そのほか,産婦人科相互行為のデータから,複数の身体を含む相互行為の一般的な組織についての分析も行ない,日本語論文を2008年の8月に『認知科学』(日本認知科学会)に投稿した.これは2009年3月に同誌において発表されている.また,「複数の身体」に関して,懸案だった研究代表者の著書を,校正において,大幅に見直したあと,2008年9月についに刊行することができた.
2009年3月には, John Heritage教授(UCLA)とPaul Drew教授(ヨーク大学)を講師に招き,会話分析のスキル向上のための5日間にわたる集中セミナーを持った.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 活動の空間的および連鎖的な組織-話し手と聞き手の相互行為再考2009

    • 著者名/発表者名
      西阪 仰
    • 雑誌名

      認知科学 16-1

      ページ: 65-77

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 行為連鎖のなかの道具使用-超音波検査における指し示しの実践2008

    • 著者名/発表者名
      西阪 仰
    • 雑誌名

      日本認知言語学会論文集 8

      ページ: 532-544

    • 査読あり
  • [雑誌論文] エスノメソドロジーに方向付けられた相互行為分析-妊婦の問題提示の組織について2008

    • 著者名/発表者名
      西阪 仰
    • 雑誌名

      INR(インタヘナショナルナーシングレビュー) 31-5

      ページ: 44-48

  • [学会発表] 産科健診における相互行為一二次医療における問題提示のジレンマ2008

    • 著者名/発表者名
      西阪 仰
    • 学会等名
      日本社会学会I
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-11-23
  • [学会発表] Distributed Reference in the Technological Environment : Anaspect of the sequential and intercorporal organization of ultrasound prenatal examinations2008

    • 著者名/発表者名
      Nishizaka, Aug
    • 学会等名
      Language, Culture and Mind III
    • 発表場所
      University of Southern Denmark (Odense, Denmark)
    • 年月日
      2008-07-16
  • [図書] 分散する身体-エスノメソドロジー的相互行為分析の展開2008

    • 著者名/発表者名
      西阪 仰
    • 総ページ数
      436
    • 出版者
      勁草書房
  • [備考]

    • URL

      http://www.meijigakuin.ac.jp/~aug/kaken_08.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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