現地調査を下記の地域にて実施した。 フランス(本国・2008年8月および9月)主として、コルシカ島のコルシカ大学を中心に資料収集ならびに関係者へのインタビューを実施した。 フランス領ニューカレドニア(6月)主として、ヌーメア市のニューカレドニア大学およびシャンプラン協会を訪問、滞在し、ニューカレドニアの自治、民族、言語事情に関する資料の収集、聞き取り等を行った。またこれに併せて2006年に同じくフランス領の南太平洋自治領であるポリネシアで実施した調査と比較検討し、その成果の一部は2009年3月の社会言語科学会で発表及び論文掲載にて行った。 フランス領レユニオン、マダガスカル、モーリシャス(8月)フランス領レユニオンを基点にフランス語とマダガスカル語、クレオール語、その他民族語の使用状況ならびに言語政策の実態、およびフランス語圏国際共同体に対する関係及びインド洋地域における関係について調査を実施。現在その成果を分析中で2009年度には発表を行う予定。 マリ(9月)現地におけるフランス語と国語の使用状況と政策について調査を実施。 収集したカナダ・ケベック州の新聞Le Devoirの1968〜70年までのフランス語圏共同体成立にかけての記事を購読、分析を行い、共同体成立におけるケベック州とカナダ連邦政府の対立と妥協関係について考察した。
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