中山間地の小規模・高齢化集落の維持・存続の社会学的な要件分析とその手法をほぼ確立できた。集落維持には、A【人口】人口と世帯構成、B【経済】農林業経営と複業、C【生活・福祉】住民の移動能力と他出子のサポート、D【担い手】後継者の確保と結婚問題の4領域の要件分析を基礎となす「T型集落点検」手法を確立した。特に、都市部に他出している子弟の動向が、集落維持にとって非常に重要な要件となることを確認した。宮崎県諸塚村はじめ全国の過疎農山村の自治体からの問い合わせも多く、日本学術会議の「国土と環境部会』でも注目され始めた。
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