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2008 年度 実績報告書

テレビ映像資料のアーカイブ構築とネットワーク化についての発展的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530470
研究機関大阪市立大学

研究代表者

石田 佐恵子  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70212884)

キーワード映像会社学 / アーカイブ構築 / テレビ文化研究
研究概要

当研究に関連する先行研究では、映像データ、特にテレビ映像分析の手法にかかわる研究を展開し、分析対象となるテレビ映像資料を体系的に収集することを試みた。それらは、映像分析の手法について比較文化的に探求するという目的のためには必要十分な数量であったが、個人で収集可能な映像素材数には限界があり、ある程度の分類上の体系性こそ確保されたものの、膨大な映像資料を徹底的かつ網羅的に収集するには至らなかった。継続する当研究では、より体系的で網羅的な映像アーカイブ構築を目標として、それに必要な諸条件の検討、基礎的研究を継続的に行う。まず、期間と分野を限定して、映像資料の網羅的データ収集を試みる。
以上のような研究目的に沿って、初年度は次のような成果を上げた。
(1)映像アーカイブ構築に関する基礎的文献資料の収集
(2)各地域・各国の映像アーカイブについての資料収集と調査
日本国内・海外の各地域の映像資料、テレビ番組資料の収集状況を調査し、関連する研究者を招いて数次の研究会を実施した。
(3)映像アーカイブ構築に関する諸問題の検討
映像アーカイブ構築の具体的諸問題の検討、映像アーカイブ構築の技術的用件と、放送法・著作権法といった制度的用件である。「映像資料」をどのように収集・保存していくかという技術問題を検討した論文を発表した。制度的観点からは、映像資料アーカイブをどのように公開していくか、教育的利用・研究利用・映像製作における再利用・再加工、一般市民への研究成果の還元の各レベルにおける諸問題を検討を行い、関連するシンポジウムで報告を行った。
(4)継続的なデータ収集と分類作業
平成19年度までの研究助成金で得られた機材を用いて、試験的な資料収集を行った。データベースとしての汎用性の高さ、効率的な資料分類方法について検討を重ねた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 映像資料の収集と保存をめぐる問題-デジタル化時代の映像社会学に向けての試論-2009

    • 著者名/発表者名
      石田佐恵子, 岩谷洋史
    • 雑誌名

      都市文化研究 12

      ページ: 81-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 映像アーカイブスを用いたテレビ文化研究の可能性2009

    • 著者名/発表者名
      石田佐恵子
    • 雑誌名

      テレビCM研究 特別号 シンポジウム「テレビ文化は残せるか」 3

      ページ: 27-35

  • [雑誌論文] データベースのデザインをめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      石田佐恵子
    • 雑誌名

      テレビCM研究 1

      ページ: 122-143

  • [学会発表] 映像アーカイブスを用いたテレビ文化研究の可能性2009

    • 著者名/発表者名
      石田佐恵子
    • 学会等名
      シンポジウム「テレビ文化は残せるか」
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都
    • 年月日
      2009-01-11
  • [図書] 『よくわかるメディア・スタディーズ』石田佐恵子 項目「アーカイブの公共性」他、3件分担執筆2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤守編
    • 総ページ数
      227
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [備考] エスノグラフィック映像コレクション

    • URL

      http://ucrc.lit.osaka-cu.ac.jp/movie/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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