研究概要 |
日本、中国、韓国という北東アジア3カ国間で、各国の家族調査の大規模個票データを相互利用することに道を開いて、実証的な国際比較研究を行うことが課題であった。 日本については、日本家族社会学会による「全国家族調査(NFRJ)」のデータ、韓国は女性開発院による全国調査データ、そして中国については、ひとつ前の科研費による新規調査のデータを使用することが出来た。 H21年7月に3カ国研究メンバーが東京明治大学においてワークショップを開催した。その際のペーパーを取りまとめて報告書Family Structure and Relations in Japan, China, and Korea: Collaborative Exploration of Micro-level Datasetsを作成。 H22年9月には、韓国側主催によるワークショップがソウル大学で開かれ、日本チームも6名が参加した。その報告書は、Diversity and Dynamics of East Asian Family: East Asian Comparative Family Studies Workshopとしてまとめられた。 これらを踏まえて、別途刊行助成も申請して、英文での成果図書の刊行に取り組み、H24年2月末にChanging Families in Northeast Asia: Comparative Analysis of China, Korea, and Japanを上智大学出版から刊行した。 なお、22年度が最終であったが、3月の東日本大震災のため、最終段階での訪中による打ち合わせ会議が実施困難になったため、執行を6月まで延期して、予定の計画実現につなげることができた。
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